みなさん、初めまして!今回初投稿のえもでぃです。よろしくお願いします!
ところで、いきなりですが皆さんに質問です!
皆さんは「火山灰」が好きですか?
鹿児島のシンボル「桜島」はほぼ毎日噴火や爆発をして、火山灰を飛ばしてきますよね。
県外から来た学生さんたちでニュースの「降灰予報」に驚く方も多いのではないでしょうか?
そんな「厄介者」と考えられがちな桜島の火山灰を「宝石」に変身させている、
鹿児島大学教育学部美術科卒業生4人を含めた方々がされている
ブランド「tephra」についてご紹介します。
~ tephra (テフラ) ~
コンセプト:「鹿児島は空から宝石が降ってくる」
日本は世界有数の火山大国で、毎日のように噴煙を上げる桜島は火山灰の宝庫。
灰色の火山灰は厄介者ですが、特殊な顕微鏡で観察するとキラキラと宝石のもととなる鉱物を見ることができるのです。
そんな火山灰を使った、ジュエリーブランドがtephraです。
tephraさんのメンバーには、鹿児島大学教育学部美術専修を卒業された先輩が4人もいらっしゃるんです!
今回は、教育学部美術専修・油彩室ゼミ卒業の久木田智美さんにお話を伺いました!
・久木田 智美(くきた ともみ)さん
・鹿児島県鹿児島市出身。
・2007年3月 鹿児島大学教育学部美術専修卒業
・鹿児島で臨時採用教員を1年、横浜で教員を4年
tephraについて
制作するうえで、火山灰だけでなく、軽石や、火山礫、溶岩、シラスなど様々な素材を扱うこともできそうだったので、幅広い意味の「tephra」にしました。
また、地質学者さんたちが普通に耳にする言葉なので、興味を引くと感じたからです。
tephraの商品について
樹脂で固める際は、「溶岩薄片」の美しさを表現したく、カラフルなラメやホログラムを封入しています。また、火山灰の沈殿する粒子を美しく表現したいため、黒を基調とした表現をすることもあります。
tephra誕生のきっかけ
「溶岩薄片」の美しさに魅了され、男性的なイメージのある桜島を女性も楽しめる桜島として提案できるのでは?と考えました。
「溶岩薄片」でキラキラ見えるカラフルな世界は、その1つ1つが鉱物の美しさだと知り、本物のジュエリーにしてしまえばいいのでは?と考えて誕生した商品です。
※溶岩薄片とは...溶岩を削ってできた薄い欠片のこと。
作品を製作・販売する上での思い
思い出も感じて、ちょっと珍しいファッションアイコンとして「とがった」ブランドにしたいなぁと思っています。
そして商品から、自然の美しさ、身の回りにあるものの美しさを感じてもらいたいです。
それが鹿児島の魅力アップにつながるならうれしい。薄片の美しさを表現できるように、ラメやホログラムを封入する際は緊張します。
購入してくださる方は鹿児島在住の方や観光客で来られた国内外の方です。遠方に転勤になる方への贈り物として買われる方もいます。
どの人もみな、鹿児島や桜島の思い出を持って帰ったり、単純にアクセサリーとしてご当地の珍しいものとして身に着けてくださったりします。
男性が女性へのプレゼントされているのは何回かあるので、ぜひ((笑)
これまでで大変だったこと・嬉しかったこと
より、桜島らしさ、薄片らしさ、火山灰の魅力を伝えるための形や、樹脂の種類、ラメやホログラムを封入する順番など試行錯誤を重ねています。それが一番難しく、時間もかかり、大変だったと思います。
1つ目はお客様が購入した瞬間を見ることができたことです。大事に作った商品が売れる瞬間が一番うれしくて、恥ずかしくて、なんとも言えません。
2つ目は、制作するママたちの姿をみた子どもが、販売先で「これママが作っているアクセサリーだ」と言ってくれて、制作物が社会とつながり、貢献しているという事実を、ママも感じてくれたことです。ちゃんと、チームとして、活動してよかったなと思う瞬間でした。
tephraおすすめ商品
早ければ5月にはできる予定!
荒田にある大瀬商店さんの大島紬の糸の端材を使用。マフラーのフリンジを作る際に抜いてしまわなければならない横糸なのです。
早く形にはしたいなー。2019年10月末くらいから話を進めてきたから😆
終わりに…
今回は鹿児島大学を卒業された先輩からお話を伺いました。
活発な桜島の火山灰をキラキラなアクセサリーに変身させてしまう魔法使いのようなtephraさん。
身のまわりにあるけれど、まだ魅力に気づけていない私たちに、新たな「気づき」の魔法もかけてくれるかもしれませんね♪
tephraさんの情報はこちらから↓