本記事は2016年に執筆された記事です。
4年間ずっと優等生だった学部時代、院試に合格し生物の研究を続ける予定だった塚田さん。
しかし学部の卒業直前に休学を決意し、まったく正反対の仕事とも言えるテレビ局で働くことになり、いきなり1コーナーを任されるという異例のキャスター抜てき!
なぜキャスターという道を選んでみたのか、そこには彼女なりの悩みがありました。
1)塚田さんは学部時代は生物系の研究室に入っていたみたいですね!その時の研究テーマについて教えてもらえますか?
はい、学部4年の時は「血中から脳内に入り込むことができるタンパク質をファージウイルスを使って探す」という研究を行っていました。
簡単に言うと、私の研究が進むことによってアルツハイマーなどの脳内疾患に対する薬の開発に役立ちます。
2)なるほど。院に進学する予定だったのに、キャスターとして働いてみようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
自分を変えたかったからです。
実験は楽しかったのですが、これといった夢もなかった私は、やりたいことに真っ直ぐ突き進める人に憧れていました。かといって自分で踏み出すような勇気や行動力もなくて…
そんな時、運良くキャスターの話を頂いたので、そんな自分を変えるチャンスなのかも!と思いました。
3)タイミングのいいお誘いだったんですね!今はキャスターとして実際にどのようなお仕事をしていますか?
KTS夕方の情報番組"かごニュー"のキャスターをしています。
番組中はスタジオにいますが、番組内での企画を作るために、お店や商品を取材しに行ったり、リポートしたり、イベントやお祭りの中継に出たりします。
4)キャスターってロケも行くんですね!1日のスケジュールってどんな感じですか?
朝…ミーティング
取材
14時…打ち合わせ
14時半〜15時…リハーサル
16時〜17時半…生放送・反省会
夜…取材・翌日の打ち合わせ
だいたいこんなかんじですが、時間も内容も毎日異なります!
5)スケジュールぎっしりですね!仕事のどんなところにやりがいや楽しさをかんじますか?
何もかもが "一期一会" なところです。
日々多くの人と関わり、行ったことない場所で初めての経験する… 1つとして同じ仕事はありません。
だからこそ仕事に慣れることはなく、一瞬一瞬で一喜一憂しますが、常に新たな気持ちで臨めることにやりがいを感じます!
6)毎日違う仕事ってすごく力がつきそうです。逆に仕事で大変だなと思う時はどんなときですか?
学生時代と求められることが全く違うことです。
がっつり理系だったので、データ解析や正確な手順・用量でコツコツ実験してきました。
しかし今の仕事では表現力や機転、情景描写など人間的な部分を多く必要とされます。
この仕事を始めて、自分は意外と人見知りで根暗だったのかも…と思いました(笑)
7)生放送なので機転大事なんですね〜!この仕事を通して成長した点などありますか?
度胸がつきました。
一発勝負の生放送は今でも緊張しますが、ビビりだった私も少し度胸がつきました。
どんな些細な経験や知識もいつかどこかで役立つ仕事なので、迷ったらまずやってみる、何にでも興味を持つ、誰にでも話しかけられるようになる…などなど
人間的な部分が少し成長したなと思います。
8)すごい成長ですね…!最後に鹿大生にひとことお願いします!
仕事でも遊びでも人付き合いでも、やりたいことは学生のうちに何でもやってみてほしいです。
時間に余裕があり、挑戦して上手くいかなくても軌道修正しやすいのが学生時代。
私は仕事を始めて、もっと多くの人と色んなことをしておきたかったと思います。
やってみると、考え方が変わったり経験がいつか役立ったりします。案外周りも背中を押してくれますよ!
どんなこともとりあえずやってみることをオススメします!
彼女がキャスターを務める”かごニュー”は月〜金の16:00〜16:50にKTSで見ることができます!
塚田さんありがとうございました!