こんにちは。編集部1年のねじめんです!

最近、皆さん街を歩いていたら
頻繁に選挙カーを見たり、ポスターを見かけたりしますよね。

ということはつまり…

選挙が近づいているということです!!

皆さん選挙に対してどんなイメージがありますか?

筆者は子供の頃、1日に何十回も聞く選挙カーの音楽をひたすら覚えていました。そして、選挙カーが通るたびに意味もよくわからず、踊りもつけてノリノリで、一緒に歌ってました。

そんなことは置いといて、今回は

鹿児島県選挙管理委員会の稲葉隆也さん

にお話を聞きながら、選挙の裏側を紹介していきます。

↓過去の選挙についてインタビューした記事はこちら↓

自衛隊への要請も⁈選挙管理委員会の仕事とは

筆者
早速ですが、選挙管理委員会ではどんなことをされているんですか?

稲葉さん
県選挙管理委員会では選挙期間はもちろん大忙しですが、選挙期間以外も多くの定例会議資料作りなど、多くの業務が一年を通してあります。例えば、現在鹿児島県議会では次の県議選に向け、定数や選挙区について話し合われています。前回の衆議院議員総選挙では、県内の選挙区が5区から4区に変更されたので、県民の皆さんに選挙区が変わるということを様々な媒体などで周知する必要があったりもしました。

筆者
では、選挙日当日は特に大忙しなのではないですか?

稲葉さん
そうなんですよね。選挙がある日曜の20時からは開票作業があります。それからは特に真夜中まで各市町村から来る開票状況を集計して、報道機関に中間報告するなどバタバタしています。
私たちがテレビの前でのんびりと選挙速報を見てる裏側では多くの人が情報を伝えるために動いてるんですね…一大行事みたいで、僕としては選挙に参加してみたくなりました!

筆者
これは特に大変だったなという思い出に残る仕事はありますか?

稲葉さん
前回の衆議院議員総選挙の際は、台風が直撃したため特に大変でした。鹿児島では離島での投票もあるので、天候のせいで計画通りに投票箱を集めて票を集計することができなくなりました。その際は、県の防災ヘリ自衛隊に要請することもあり、どうにか投票日のうちに投票結果を伝えようとしていました。

筆者
ちなみに最近だと、10月31日に衆議院の総選挙の他、同日に県内のいくつかの市議選や市町長選なども被っていると思いますが、やっぱり忙しいですか?

稲葉さん
そうですね。衆議院議員総選挙日が衆議院解散から、期間が通常だと1ヶ月間程度です。しかし、今回は17日間と半分ほどの期間に早まってしまったので、選挙日までの準備は、徹夜してでも何としてでも間に合わせないといけません。
ここまでの熱量を持って選挙の準備を頑張ってらっしゃる姿を見たら、
選挙に行かないとっていう使命感すら出てきます。

恒例のおじちゃん発見なるか…投票一番乗りは意外と大人気‼︎

筆者
僕はまだ投票の経験が少ないのですが、選挙を多く見てきた選挙管理委員の方々の中での“あるあるネタ“はあったりしますか?

稲葉さん
選挙当日、投票所によっては一番最初に投票する競争率が高めだったりします。投票所は朝7時に開くのですが、最初にやってきた有権者だけは投票箱が空であることを確認するために投票箱の中身を見れます。なぜなら、投票が公正に行われているか有権者に確かめてもらうためです。

筆者
民主主義の国だからこそ行われていることなのかもしれませんね…

稲葉さん
これが滅多にできない体験だから、ということで早朝から投票所に一番乗りを目指す方も珍しくありません。
投票所によってはいつもの一番乗りする恒例のおじちゃんがいたりもするようですよ。

筆者
7時に投票所に行くってことは結構早起きしないといけないですけど、その空箱の中身だったり、恒例のおじちゃんは一度見てみたいです!

稲葉さん
皆さんが意外と知らない選挙あるあるだと他にも、くじ引きで当選者を決めることがあります。

筆者
え、そんなことがあるんですか?

稲葉さん
公職選挙法では候補者の得票数が同じ場合は「くじによって当選人を決定する」と書かれています。実際に最近だと令和元年に行われた南九州市議会議員選挙では得票数が共に504票だった候補者がくじによって当落を決めています。

筆者
せっかくの選挙結果がくじで決まるのは悔しいですね…

みんなは何をもとに投票してる?

筆者
衆議院議員総選挙が近づいていますが、投票する上でお勧めの判断材料はあったりしますか?

稲葉さん
今は、新聞やテレビだけではなくインターネットからも選挙情報は得やすくなっています。例えば、候補者のホームページやSNSなどで政策や考え方、人柄などをチェックできます。選挙管理委員会からも選挙公報をインターネットで公開していますので、是非見てください!
選挙公報はこちらからチェック!

筆者
他にも面白そうなものだと新聞社などが作る「ボートマッチ」という自分の意見に近い政党や候補者をマッチングしてくれるサイトもあるらしいですよ。
※2021年衆院選版は10月19日時点確認されていません。

読者へ一言!

筆者
最後にこの記事を読む読者へ一言お願いします!

稲葉さん
衆議院議員総選挙が10月31日に行われます。期日前投票不在者投票も可能ですので、是非そちらも活用して、投票をお願いします!!
2021年衆議院議員総選挙に関する手続きについて気になる方はこちら↓

終わりに

選挙に対して熱い想いを持っている鹿児島県選挙管理委員会の稲葉さん。

普段は聞けない、選挙運営にまつわる貴重なお話を聞くことができ、選挙がより面白くなりました。

ありがとうございました🙇‍♂️

皆さんも選挙が、選挙管理委員会が、より身近になったのではないでしょうか?

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