タイに10ヶ月留学した鹿大4年の松元さん。現地で生活し、ゾウ使いの免許を取ったりと現地の人と深く関わったことで、タイの人々の持つ大切な思いが今の松元さんの行動指針になっています。それは何か聞いてみました。
1)留学のきっかけは何ですか?
東南アジアをバックパックで旅をしているときに、より現地に密着した生活がしてみたいと思ったことがきっかけです。
数日間しか滞在していないのに、日本との違いやその国独特の風習が多く存在することが分かり、面白いと感じました。そして、その国に長く滞在したらどんな面白いことを発見できるのだろうという好奇心が留学を決意したきっかけです。
2)どこの国に留学に行かれたのですか?いくらくらいお金は必要でした?
約10ヶ月間、タイに行きました。費用は一月約5万円ほどで、さらに飛行機代と保険代には約20万円使いました。
また、大学の協定校派遣留学制度を利用して行きました。
3)留学をするうえで迷いや心配はありませんか?
ほとんどなかったですが、しいて言うなら、すべて英語で実施される大学の授業についていけるか心配でした。
4)留学中はどんなことをやりましたか?
大学の講義に参加したり、高校がラグビー部だったので大学のラグビーチームに入部したりしました。
また、タイ語の語学学校に放課後は通い、英語だけでなくタイ語で現地の人と会話できるようになりました。
さらに10ヶ月の間に4回の引っ越しをしました。田舎でのホームステイをしたりしてより現地の生活を身近に体験しました。
また、日本の文化や日本語を教えるボランティアや日本語の家庭教師を行うことで日本のことを知ってもらえたと思います。
他にもゾウ使いの免許も取ったりしました。
5)留学前後で大きな変化はありましたか?
生き方に関して大きな変化がありました。
留学前は少なくとも自分さえうまくいっていれば幸せな人生が過ごせるだろうという甘い考えを持っていました。
しかし、それは留学中に大変な間違いであると気づきました。
留学を通して、タイ人の性格やタイの文化を理解していくうちに、タイ人が大切にしている5つのことが分かってきました。それは、「人を尊敬すること」「差別しないこと」「感謝の心を持つこと」「誰かのために行動すること」「楽観的であること」です。
留学する前から、タイ人は幸せそうに毎日過ごしているなと思っていました。なぜなのかずっと疑問を持っていましたが、留学を通してなんとなくその理由が分かってきた気がします。
誰かのために何かをすること、見返りを求めない優しさを持つこと、純粋に人を愛すること。これらは幸福の連鎖を生み出し、どんな困難にも屈しない圧倒的な力になると確信しました。
これからの人生はタイ人の生き方から学んだことを大切にし、何か行動する際の基準にしたいと考えています。
6)ちなみにゾウ使いの免許はどれくらいの期間で取れますか?
一日でなれますよ!原付の免許と同じ感覚です。(笑)みなさんもぜひ挑戦してみてください。