皆さんの中にもいらっしゃるのではないでしょうか?
「なかなか勉強したことが身につかない」「勉強を一生懸命しているのに結果が出ない」
勉強をせずにテストの結果が悪いのならば、まだ自分を自分で納得させることが出来ます。
でも、それなりに時間をかけて勉強した後に自分の思うような結果が出なければどうでしょう?
かく言う筆者も俗に言う「要領が悪い」人間の一人。もっとコスパの良い勉強があるのではないかと日々、思案しておりました。
今回はそんなことを考えていた時に出会った1冊の本をご紹介したいと思います。
新学期が始まったこの時期に、今一度学生の本分における勉強の「学習」についての再考にお付き合いいただければと思います。
そもそも現時点で学習を自分はどう考えているのか?
僕にとって学習というものは、苦痛なものだ。
なかなか勉強が好きだ!という方にはお目にかかれない気もするが。いや、もしかするとこ勉強を好きな人は僕の周りにもいるのかもしれないが、それを主張するのが恥ずかしくて隠れているのかもしれない。
とにかく僕は勉強が嫌いだ。その理由の一つに割いた時間のわりに得られる見返りが少ない気がするというのが挙げられる。スポンジのようにすべてのことを吸収する人もいるかもしれないが、僕はそんな人種じゃない。
「あんなに勉強したのに何でできないんだろう?」
「たくさんの時間を勉強に割いても、得られる結果が振るわなかったら、勉強なんてしないほうがいいんじゃないか?」
そんな風に思わずにはいられない。
まぁそうは言っても、生まれながらの生真面目な性格が災いして机に向かわずにはいられないのだが…
Learn Better
そんなとき一冊の本に出会った。「深い学びを得るには一体何が必要なのか?」
何が必要なのか是非教えてほしいね。
本の中には、
「学習とはプロセスであると同時にメソッドであり、ある領域に習熟することである。努力と集中と練習によって、専門知識の習得ははるかに上手にできるようになる」と。
この本を読めば僕も学べるようになるのだろうか?
より良い学びを得るためには一体何が必要なのか。
あまり長々と文を書いても読んでいる皆さんを退屈させるだけなので、自分が本を読んで最も大切だと感じた部分をまとめたい。
学習には6つのステップが重要である。
Step1:価値を見出す
学びたい、と思わなければ学ぶことはできない。すなわち、自分が学んでも意味がないと感じていることは学ぶことが出来ないということだ。嫌々と学ぶことはできない。自分自身がその対象を学ぶことに対して、自分に何らかの利益や得がもたらされると考えなければならない。学びたいと思わなければ学べないのだ。
Step2:目標を設定する
明確な目的がある人の方が「いい仕事をする」のような漠然とした願望だけの人よりも良い結果を出すことを実に何百もの調査が証明している。
知識を習得する初期の段階では、集中が必要だ。どんなスキルを学びたいのか厳密に見極めなければならない。
Step3:知識とスキルを伸ばす。
このステップでは習熟の領域を広げるために時間を取って練習する必要がある。
練習にも他人と差がつく力をつけられるようなものがある。自分の知識を記憶から取り出す練習をしよう。これを検索練習という。ある有名な実験では、文章をただ繰り返し読んだグループよりも、思い出す練習をした被検者グループの方が記憶への定着率が高かった。具体的に言うと、例えば文章を読んだ後に何が書いてあったか自分に質問したほうが単純に読み返すよりも良く覚えられるということだ。
Step4:専門知識を発展させる
自分で自分に概念を説明したり、質問したりすると学びが多い。同様に、概念やスキルを他人に説明するの大いに勉強になる。
Step5:関係づけのスキル
私たちは結局、個別の真実や手順だけを知りたいのではなく、その事実や手順が他の事実や手順とどうかかわりあうのかを知る必要がある。専門知識の根底にある体系を理解したいのである。
Step6:自分の理解を再考する
学習には間違いや過信が付きものである。自分の知識を見直し、自分の理解を振り返る必要がある。学びながら「自分がわかっていると思っていることを本当にわかっているか?」と自問するべきだ。
まとめ
結局のところ、専門知識を学ぶためには何となく教科書を読んだり、蛍光ペンで線を引くだけではダメなのだ。今自分が一生懸命やっているつもりの勉強は、問題を解決するために必要な思考を自分が行うことを可能にする勉強なのか?ということが大切だ。
しかし、何も考えずにただただ勉強を続けるような行為は勉強と呼べるのだろうか?きっと違うはずだ。
まぁ、この気づき得られたということと、自分がテストで高得点を取れるかどうかということとは、また別の問題である(笑)