この記事を読んでる方の中に海外に行きたいけど、経済的な理由で難しいという方がいらっしゃれば、お役に立てれば幸いです。

自分は昔から海外への憧れが強い。
中学生の時に見たNHKの白洲次郎のドラマの影響か
オヤジが車の中で洋楽ばかり聞いていたからか、
それとも通っていた高校にネイティブの英語教師がいたからか。

そのうちのどれかかもしれないし、そのどれでもないかもしれない。

まぁとにかく海外が好きなのだ。(東京も好きだよ)

しかし、海外に行こうとすると一つ問題になる点がある。
海外に行くためには、渡航費がかなりかかるのだ。
海外に行くハードルを高くしているものの一つに費用があるのも事実。

そんな問題を解決する一つの方法を今回は提案してみたいと思う。
(ただ単にバカンスに行くというのとはちょっと違うんだけどね笑)

2017年春

漠然と海外への憧れを抱きながら、でも実際は鹿児島からも出れずレポートと小テストに追われる生活で精一杯だった。はっきり言って海外に行く予定を立てられる状況でもなかった。

自分は歯学部に所属している。将来は歯医者になる、多分笑

普通の歯医者は海外との交流をほとんど持たない。基本的に歯医者と海外への憧れを両立することはできない、というのが普通のイメージだと思う。しかも日本の歯科医師免許は日本でしか使えない。

そんな時、エレベータの横に上級生向けの学部内イベントの告知を見つけた。

写真が小さくて申し訳ないが、このビラの左下に書いてある清水藤太先生は鹿児島大学歯学部を卒業された。日本で勤務医をしたのち、海外の大学で学び、今はロサンゼルスに自分のクリニックを持ち患者さんを治療しているという。そんな先生が後輩のために進路相談会で講演会をしてくれるらしい。(しかもLINEのビデオ通話でロサンゼルスから)

へー、そんな人もいるんだ。
アメリカで診療するためにはアメリカの大学に入り直して、かつ、ライセンスを取り直さないといけない。金もかかれば、時間もかかる。
さらに自分が一番感じたのは、この極南の歯学部に、そんな先輩がいたという驚きだった。(失礼なお話ですが、笑。)

歯学部以外の方に、歯科についてのお話をしても面白いと感じていただけないと思う。
だから、清水先生の講演会の内容と感想を歯科をぬきにしてまとめると、

「歯科は海外と関係のない仕事だと思っていたけれど、その気になれば世界とのつながりを持つこともできるんだな」。

海外で職を得るという、自分が今まで無かったと思っていた選択肢が、不可能ではないことに驚いた。

こんな極南の歯学部からアメリカで診療ってどういうことだよ。控えめに言って衝撃だわ。

そんな先輩にもしも直接会えるなら是非お会いしてみたいと思った。

がしかし、ロサンゼルスに行くというのは経済的な面で厳しい。まず、お会いしていただけるかすらわからない。

そんなとき、東京の大学に進学した友人から面白い話を聞いた。

鹿児島県出身、または鹿児島県にある大学に在籍している大学生を支援してくれる制度があるという。必要経費の最大半分を10万円まで支援していただけるというものだ。

一つだけ条件がある。海外における自主研修を企画しないといけない。

10万円は本当に大きい。
このプログラムを使えば何とかアメリカまで行けるかもしれない。

要件を満たすべく、「日本の歯科医療をアメリカの歯科医療の観点から考える」という
自主研修のプランニングし、アプライ、支援していただけることになった。

アメリカで歯医者をなさっている清水先生にも
Facebookのアカウントを見つけ、ダイレクトメッセージを送り
お忙しい中で申し訳なかったがお会いしていただくアポイントを取り付けた。

 

ロサンゼルスにて

清水先生にお会いするにあたり、先生のクリニックを見学させていただいた。
見た目はそこまで日本とは変わらない印象。

歯科医はアメリカ「価値のある職業」1位、2位を争う職業。まず大きな違いは診察料。日本では保険制度のおかげで手出し3000円ほどで受ける治療もアメリカでは30万円で処置することも。

ロサンゼルスといえば映画LALALANDの舞台。観光も思い切り楽しませていただきました。

清水先生からのお話をお聞きして、歯学部生としての自分のあり方やこれからのこと、多くのことを学び、気づく素晴らしい機会を得ることが出来た。もちろん「アメリカの歯科医療の観点から見た日本の歯科医療」についても一通りの研修と報告書を書かせていただいた。自分一人では決して成し遂げることはできなかったが、大学生のうちに経験出来て、本当に幸せだったと思える経験をしたと思う。今回は自分の研修内容を報告するための記事ではないので具体的な内容は割愛させていただくが、見学を受け入れてくださった清水先生や、ご支援いただいた三州倶楽部の皆様には本当に感謝しています。

最後に

学生風情の自分が言うのもおかしな話ではあるが、やりたいことをお金を理由に諦めてしまうのは、現実とは言え、やはり少し寂しい。
もしこの記事を読んでいられる方の中で、「海外でやりたいことがある!!」という方がいらっしゃれば、自分のように自主研修をプランニングする、というのも、実現に近づける方法ではないか?と僕は考えるわけです。

2019年度の三州倶楽部第17回自主研修生は現在絶賛募集中です。

リンクはこちらから。

第17回海外自主研修生募集要項

 

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