鹿児島県には魅力あふれる離島がたくさんあります。
皆さんは、鹿児島県の離島の一つ、「種子島」に行ったことがありますか?
また、「種子島」と聞いてどんなイメージを持っていますか?
「鉄砲伝来の地」「種子島宇宙センター」「安納芋」「サーフィン」・・・様々なイメージがあると思いますが、特に種子島はロケットの発射場があることから「宇宙に一番近い島」とも呼ばれ注目されています。
今回は、大学生の目線から新たな種子島の魅力を発見すべく、友人と1泊2日の種子島旅行に行ってきました!私たちが体感した種子島の魅力をたくさんご紹介します。
これを読めば、種子島に行ったことがあるあなたも、まだ行ったことが無いあなたも、きっと種子島に行きたくなること間違いなしです!
7:30 出発 @鹿児島本港南埠頭
さあ、旅の始まり。
旅への期待を膨らませながら、早起きをしてターミナルへと向かいます。
種子島には、高速船トッピーを利用して向かいました。
トッピーを利用すれば、鹿児島から種子島まではおよそ2時間弱で行くことができます。
初めての種子島旅行。
トッピーにワクワクしつつも、船酔いが心配だったのですが、この日のトッピーはあまり揺れることもなく、スイスイと海の上を滑るように動くので、船酔いの心配はなく快適に船旅を楽しむことができました。
高速船トッピーのHPはこちらから
9:05 到着 @西之表港
あっという間に種子島の玄関口、西之表港に到着!
天気にも恵まれ、青い海と広い空がお出迎えしてくれました。
種子島に初上陸してまず思ったことは、空気がとってもおいしい!ということ。
種子島は、南北に細長く平らな山と言われていて、最高地点の標高は、282mほどしかないそうです。周りに高い山が無いせいか、空がとっても広々としているように感じました。
9:30 種子島の文化に触れる @赤尾木城文化伝承館 月窓亭
住所:鹿児島県西之表市西之表7528
TEL:0997-22-2101
アクセス:西之表港から車で約3分
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:毎月25日・年末年始
まず向かったのは、西之表港からもほど近い「赤尾木城文化伝承館 月窓亭(げっそうてい)」。
月窓亭は、今から200年以上前に羽生道潔という家老が建てたお屋敷です。明治19年から平成12年までの間、種子島の地名にもなっている氏族、種子島家のお屋敷としても使用されてきました。
ここには、700年余りの種子島の歴史を綴る種子島家譜類やポルトガル伝来銃など、種子島にまつわる宝物が多数保存されており、司馬遼太郎など多くの著名人も訪れています。
現在の施設は、地域の方々がボランティアで管理運営されているそう。入場料は、大人200円ですが、建物内で種子島の安納芋や月桃のお茶などをいただいたので、なんだか得した気分でした。
種子島の歴史と文化を感じたい人に、おすすめのスポットです。
10:30~ 種子島の絶景ビーチを満喫 @浦田海水浴場
住所:鹿児島県西之表市
アクセス:西之表港から車で約25分
駐車場:あり
続いて、浦田海水浴場に向かいました。
見渡す限りの白い砂浜と、とびきりの青い海!
鹿児島本土に住んでいる私にとっては、普段見ている海とは全く違う、思わず言葉を失ってしまうほど透き通った海に圧倒されました。地平線に向かって青いグラデーションになっている風景は、本当に美しいものでした。
夏はサーフィンやシュノーケリングを楽しむ人で賑わうそうです。
そうそう、忘れてはいけないのが、砂浜と海を見下ろせる位置に設置されているピンクのベンチ。とっても可愛くて、インスタ映えを狙えるスポットで思わず写真を撮ってしまいました!
12:00~ 種子島ランチ @east coast
住所:鹿児島県西之表市安城140-2
営業時間:月~土 9:00~17:00
日曜・祝日 8:00~17:00
定休日:火曜日
アクセス:西之表港から車で約20分 種子島空港から約40分
east coastという名前の通り、種子島の海沿いにあり、美しい太平洋が望めるカフェでした。
14:00~ 種子島の新しいアクティビティ 「サンセットヨガ」
みなさんは、種子島の西之表市が、全国の自治体で初めて日本初の「ヨガの聖地」に認定されたことをご存知ですか?
令和2年6月、種子島のパワースポットでもある天女ヶ倉とサンセットライン、浦田海水浴場が、一般社団法人全日本ヨガ連盟が選定する「ヨガの聖地」に認定されました。
ヨガには、宇宙との繋がりや、大地のパワーを感じながら行うポーズがあるのですが、種子島は、豊かな緑と透き通る青い海、満点の星空などの自然、そしてロケットの発射場があり、まさしく宇宙や大地のパワーを感じるに相応しい島で、ヨガをするにはピッタリの場所です。
今回は、そんな種子島の新しいシンボル、ヨガをプチ体験してきました。
ヨガは、初体験の私は普段はあまり身体を動かすことがないため、うまくポーズを真似できるか不安でした。先生のポーズをまねて、姿勢をしっかり伸ばし、指先にまで意識を集中させます。
最初はバランスを取ることに苦戦しましたが、種子島の清々しい空気を吸って、目の前に広がる海とサンセットを眺めながら、自分の心と体の呼吸が次第に整っていくのを感じました。
16:00~ 夕焼けと共にこだわりのコーヒーを @KA'IMI COFFEE
ヨガで体を動かしたあとは、ゆっくりと夕焼けを眺めながら美味しいコーヒーと手作りのスイーツをいただきました。
西之表港からほど近いKA'IMI COFFEEではハワイのマウイ島出身の気さくで優しいマスターが迎えてくれます。
『KA'IMI』とはハワイ語で『捜し求める人』という意味で、1杯のコーヒーがそれぞれの人生、癒し、希望、愛、安心を捜し求める力となるようにという願いがこめられているんだとか。
ここのコーヒーを飲んだら、あなたにとっての幸せを見つけられるかもしれません。
KA'IMI COFFEEでは、店主のこだわりのコーヒーとスイーツがいただけます。
今回私は、カプチーノとエスプレッソブラウニーを近くの海でいただきました。コーヒーはまろやかで飲みやすく、マスターのこだわりとコーヒーへの愛情を感じました。
種子島の海に沈んでいくオレンジ色の夕日を眺めながらのコーヒーとエスプレッソブラウニーは、まさに幸せそのものでした。
19:00 種子島の特産品!インギー地鶏に舌鼓 @美の吉食堂
たくさんの観光地を巡ってお腹を空かせたところで、お待ちかねの夕食です。こちらの「美の吉食堂」では、インギー地鶏の様々な料理をいただくことができます。
明治24年、南種子の海岸に座礁したイギリス帆船(ドラメンタル号)を島民が救助した際に、そのお礼としてもらった鶏のこと。現在まで他の種と交配することを避け、大切に保存・継承されてきたそうです。
インギー地鶏の鳥刺しは、とても新鮮でプリプリとした食感が楽しめました!
鶏肉の甘みと旨みを感じながら、あっという間にペロリ。
インギー陶板焼は、インギー地鶏を野菜と共に陶板の上にのせて蒸し焼きにし、特性のタレにつけていただきます。蒸すことで、鶏がさらにふっくらと柔らかくなって、こちらもまた絶品でした。
世界的にも貴重なインギー地鶏の料理を贅沢にいただけて、大満足な夕食でした。みなさんも種子島ならではのインギー地鶏。一度召し上がってみては?
暮らすように泊まれる @小さな一棟貸の宿 カモメ
今回の宿泊先は西之表港から近く、アクセス抜群な立地にある宿、「小さな一棟貸の宿カモメ」です。ここは、一日一組4名限定の一棟貸し切りの宿です。
地元に愛されていた饅頭屋をリノベーションした建物になっていて、建物から家具照明まで丁寧にこだわってデザインされています。
そして、なんといっても特徴的なのは、建物全体が車いすにも対応したバリアフリーになっていること。
あちこちのつくりが広々としていて、全てのゲストがノンストレスで安らぎ、くつろげるような空間になっていて感激しました。
漆喰の壁や手すり、木のぬくもりを感じる梁や窓枠など…挙げればきりがないほど、どこを切り取ってもこだわりが感じられました。
温かみのある落ち着いた空間で、まさに「暮らすように泊まれる」宿
一般的なホテルや旅館に泊まるのとはまた違う、非日常的でのんびりとした島の暮らしを体験したい方にぜひおすすめしたいです。
また、キッチンやデスクなども完備しているので、ワーケーション利用にもおすすめできます。
番外編 種子島でおすすめの宿 @泊まれる植物館 あずまや
カモメに関連して、もう一つオススメの宿をご紹介します。「泊まれる植物館あずまや」は先ほどご紹介したカモメの姉妹店で、こちらも一日一組限定の宿になっています。
小さな港町にある植物館をリノベーションしていて、種子鋏や陶芸、木材や土、草木染など島の伝統技術と自然素材を駆使した建物となっています。
古民家のような落ち着いた内装で、庭にはかつての家主が自ら集めた種子島の固有種や絶滅危惧種を中心に約200種類の草木が生息しているそうです!
なんだか、聞いただけでもワクワクしてきますね。
こちらもワーケーション施設として利用可能とのこと。島独特の自然やローカルな雰囲気を体験したい方にオススメです。
次のページからは2日目の様子をご紹介!