2023.02.28(Mon)
text: NEJI
鹿児島空港のお土産屋さんには焼酎がずらりと並ぶ。そんな中、一つシンプルなロゴのはちみつ酒が異彩を放つ。焼酎大国、鹿児島ではちみつ酒「ミードル」を作る酒造メーカー「honeyboy&co.」の代表を務める一戸悠里さん(26)。鹿児島大学在学中には学生団体「Youth Sense」でコーヒーショップの運営や就活イベントなど、幅広く活動を展開してきた。
「自由の翼」を追い求めた先が「起業」だった
起業とは僕にとって自由になるための手段であって、目的ではなかった。それは、かつて学生団体『Youth Sence』で行ったコーヒーの個人販売がきっかけだ。「カフェを開きたいよね。」そんな思いから、どんどんと事業の規模が大きくなるにつれて法人化が必要になった。だから、起業して法人を立ち上げることを決断した。「どうしたら目の前の夢を実現できるんだろう」という空気感は『Satsuma Craft』の、はちみつ酒にも注ぎこまれている。この商品は自分たちで製造したものを、直接届ける「D2Cモデル」を選択している。それには、自分たちのやりたいことは誰にも翻弄されることなく、自社で実現したいというこだわりがある。そして、「目の前の問題を自分事として解決できる。」そんな環境に居心地の良さを感じる。
ミッション:Creating a link of happinessとは
僕たちのミッション『Creating a link of happiness』には「ハッピーの総和」を増やしたいという思いが込められている。学生時代に持っていた、「身の回りだけが幸せになればいい」という考えの下、行った事業は社会的インパクトが小さいことに気づいた。だからこそ、事業をする上では僕の作る商品・サービスで「幸せ」が広く派生する流れを作りたい。
しかし、かつては「夢追い人を応援する」というミッションを『Youth Sence』で掲げていた。ミッションが変わった経緯には、夢を追うことで挫折してきた仲間の存在があった。仲間が挫折して夢を追うことを諦めていく。そんなことに何もできず、悔しい思いをしてきた。だからこそ、「honeyboy&co.」では社内外に関わらず全ての人が零れ落ちれることなく、幸せになるサービスを展開したい。
夢追い人でい続けられる理由
これまで夢を追う中で諦める仲間も隣で見てきた。その中でも僕が『夢追い人』でいられる訳には、「俺ならできる」と根拠なく自分を鼓舞することと、「あなたならできるよ」と鼓舞してくれる仲間の存在があった。時には、「大丈夫、お前は天才だ。」そんな張り紙を家に貼っていた。もちろん、事業を展開する中で、理想と現実とのギャップを埋めようと藻掻く。しかし、時には焦るがあまり、ストレスで突発性難聴にもなった。心理的にも・肉体的にも体力が必要な状況で、BやCの評価ではなく「A」の評価を得られるよう常に努力した。そんな状況で必要になってくるのが根拠のない自信を持ち、「自分はできる」と洗脳し続けることだ。そうやって、想像を超える感動的な幸せを提供したい。
Satsuma Craft カフェがOPEN!
今回、ご紹介した「honeyboy&co.」の酒蔵「Satsuma Craft」では2023年5月にカフェがオープン!特に人気メニューの『ハニーホワイトラテ』はホワイトチョコの甘みにミルクのまろやかさ、国産はちみつの余韻が合わさり濃厚な味わいが特徴です。
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住所:鹿児島県鹿児島市荒田2-40-17-1F
営業時間:11:30~21:30
休業日:不定休
駐車場:なし
座席数:5
「大学生ってことはまだまだ、大きな成功も失敗もできるじゃん。」インタビューでかけられたその一言が印象に残っています。せっかくの人生、僕も夢追い人でいたいと思うきっかけになりました。この記事もそんな「夢追い人になりたいという」ワクワクした気持ちが読者の皆さんにも共有できれば幸いです。