再開発が進む天文館。センテラスがオープンし、鹿児島にまた新しい風が吹いています。

鹿大生の間でも話題ですよね。

そんな天文館で、センテラス駐車場の1階にカフェ併設のコワーキングスペースがオープンしたのをご存じでしょうか?

コワーキングスペースの名前は『HITTOBE powered by The Company』(ヒットべ パワード バイ ザ カンパニー)。

併設しているカフェは『_1tree coffee天文館店』です。

今回、プレオープンの日に行われた開業レセプションにKADAI INFOもご招待していただきました!

大学生の筆者も、"鹿児島でのローカルな働き方"を考える良いきっかけとなったので

どのようなイベントだったのかご紹介していきたいと思います!

▲施設内。カラフルな空間にワクワク。

イベントの流れ

①施設紹介

②トークセッション

③パネルディスカッション

④参加者交流

株式会社PBOOKMARK 代表取締役 松本 一孝さんによる施設紹介

▲株式会社PBOOKMARK 代表 松本さん

株式会社PBOOKMARKは併設カフェの『_1tree coffee』を運営する鹿児島の会社。

「ローカルをもっと面白く。」というスローガンのもと、

イベント企画サポート・EC(ネットショップ)運営代行・カフェ併設のコワーキングスペース運営などの事業をしている会社になります。

 

「天文館の未来を考える」 トークセッション

株式会社PBOOKMARK代表 松本一孝さんと、株式会社ニュー西野ビル代表 西野友季子さんによるトークセッション。

『HITTOBE powered by The Company』から徒歩2分のホテルニューニシノ。

天文館という地でコワーキングスペースとサウナ・温泉はどのように交わるのでしょうか。

天文館はどんな街?

西野さん 鹿児島中央駅付近に人が集まる今でも、やはり天文館は鹿児島の中心的な場所であると思います。また新しいと古いが入り混じる場所」として誇れると思います。

松本さん 天文館は歴史と文化がある街ですからね。また、天文館は15〜20分程徒歩で回れる場所としても注目できると思います。例えば霧島では、徒歩だけで遊べるというのは難しいです。その点、天文館は車を置いて街並みを楽しめる場所です。

西野さん 文化もあって歴史もあって、ちょっと歩けば海へも行ける、そんな鹿児島が凝縮された街です。

天文館のこのエリアはどのように変化していくのか?

西野さん 多くの若者たちが再び訪れる場所になっていくと思います。この動きを通して天文館がたくさんの交流のある場所となってほしいです。

松本さん 10代の待ち合わせ場所としてまた使われていくようになるかもしれませんね。そして若者にとって天文館が再び身近になることで、天文館に行ってサウナに入ってみようと思うお客さん、コワーキングスペースを利用してフリーランスをやってみようと考える若者起業家が増えていくことも期待できますね。

西野さん このエリア・銀座通りには飲食店もたくさんあります。飲食店と連携を作っていくのも面白いと思います。

今後の展望

松本さん 業種の壁を越えて新しい業種同士が繋がるからこそ生まれる新しいビジネスやアイデアがあります。それは業種に限らず年代も然りだと考えます。10〜20代の方々と40〜50代の方々が繋がることで生まれる経験値やアイデアがあります。そんな繋がりの場を"HITTOBE"でご提供できたらと思います。

西野さん 「サウナ」と「コワーキングスペース」という新しい交わりも考えています。午前中はコワーキングスペースで仕事をして午後にサウナでリセットして、夕方また仕事に戻るという、良い流れを作っていってほしいと思います。

松本さん "HITTOBE"と"ホテルニューニシノ"のコラボ特典はまた後日発表できるように考えていきます!乞うご期待!!

▲株式会社ニュー西野ビル代表 西野友季子さん(左)と、株式会社PBOOKMARK代表 松本一孝さん(右)

「鹿児島をもりあげていくためには?」パネルディスカッション

登壇者は、株式会社PBOOKMARK代表 松本一孝さん、株式会社Zero-Ten Park代表 榎本二郎さん、GMOペパボ株式会社代表 佐藤健太郎さん、株式会社鹿児島銀行 地域支援部部長 小笹康浩さんです。

『HITTOBE powered by The Company』は鹿児島銀行を中心に企画したイノベーションプロジェクト。

PBOOKMARKが店舗を運営、GMOペパボがデジタル面でサポート、Zero-Ten Parkが企画をコンサルタント。

このような形で鹿児島をもっとInnovativeな場所にするために4社協働でできた施設なのだとか。

▲左から株式会社PBOOKMARK代表 松本さん、株式会社鹿児島銀行 小笹さん、株式会社Zero-Ten Park代表 榎本さん、GMOペパボ株式会社代表 佐藤さん

鹿児島の特色・強みとはなにか

佐藤さん(GMOペパボ) 県外の人間から見ると一次産業だと思います。県外の人間から「鹿児島の黒〇〇は美味しいよね。」と認知されているのは強みだと思います。

榎本さん(Zero-Ten Park) 私は食とサウナだと思います。どの地方もある程度「個性」はあるけど、鹿児島は歴史や文化がある分、より他の地方より強みが多くあるはずです。また、発展させようとして東京に似せていく地域はたくさんありますが、東京がグローバルスタンダードだというわけでは決してありません。そのため「鹿児島を盛り上げるために」特色・強みを作っていくとするならば「第二外国語を作る」や「鹿児島だけ英語で契約書を発行できる」、「鹿児島の若者は東京に行かずにまず海外に行く」など強い特色を作っていく必要もあると思います。極端に言うとですけど(笑)。

松本さん(PROOKMARK) 東京のコピペでは何も面白いものが生まれませんよね。

小笹さん(鹿児島銀行) 観光面の話ですが、「路面電車で温泉・サウナ巡りができるのは世界中で恐らく鹿児島市だけ」という特色があります。このような特色を徹底的に強みとして磨いていくことも良いと思います。

ローカルにおける新しい働き方とは?

佐藤さん(GMOペパボ) ここ数年のコロナ禍でリモートワークが進んだという大きな世の中の変化があります。以前は各部署ごとで切り離されて仕事をしていましたが、今は部署を越えて、例えば東京の人と鹿児島の人が1つのチームを組んで仕事ができるようになりました。これによって、地方と東京では仕事における感覚・価値観が違うことに気づいたパートナー(GMOペパボにおける従業員の呼称)もいるはず‥

榎本さん(Zero-Ten Park) 地方にずっと居座ってしまうと、リアルな情報や体感的な刺激が減ってしまうので、居住のベースは鹿児島だけど月何回か、東京へ色々な人に会いに行くなども良いですね。今っぽい良い働き方だと思います。また、「何かしたい!」という時にインターネットで情報を集められても「具体的な繋がり」は手に入りにくいです。そんな時にこの"HITTOBE"を利用していただけると、スタッフがビジネスマッチングを提供できるので、ローカルの働き方も面白くなると思います。

松本さん(PBOOKMARK) 情報化社会になったからこそ、地方での可能性も伸びてきています。

榎本さん(Zero-Ten Park) トレンドの情報というものは、どこにいても手に入る世の中になりました。この情報を必死に追いかける必要はないと思います。そのため、もっと細かな情報・落とされている情報にビジネス価値があって、各個人にとってその情報がどのエリアにあるかは定かではないことに気づきました。北陸かもしれないし、鹿児島かもしれないし‥

小笹さん(鹿児島銀行) 「鹿児島」でできることはないか、という若手起業家もたくさん出てきています。情報格差を環境のせいにはできないことに皆さん気づいているはずです。

今後の展望

佐藤さん(GMOペパボ) 鹿児島の中で、小さくてもマッチング・繋がりはたくさん作れるはず。この繋がりの連鎖が"HITTOBE"で行われてほしいです。

榎本さん(Zero-Ten Park) 『HITTOBE』を通して、何か1つでも鹿児島の企業とZero-Ten Parkが海外進出などできればと思っています。

小笹さん(鹿児島銀行) 「鹿児島」から出ない人を増やすことも重要だと思います。天文館の良さは「エモい」ことかも!!!そんなエモい素晴らしい天文館を『HITTOBE』から発信していければと思います。

交流会

▲交流会での名刺交換の様子

最後には交流会の時間が設けられ、まさに「繋がり」が生まれる瞬間でした!

筆者もKADAI INFO副代表として、沢山の方々にご挨拶させていただきました。

鹿児島には若者・学生を応援してくれる社会人の方が多く、毎度感動します‥

イベントを終えて

さて、今回は『HITTOBE powered by The Company』開業レセプションの様子をレポートさせていただきました。

「ローカルでの働き方」。オンライン・オフラインを使い分けながら働ける現代だからこそ、考えるべきテーマでした。

天文館も再開発が進んでいますが、再開発をしたからといって終わりではない‥そこからまたどのように人を巻き込んでいけるか、人々が集う唯一無二の場所にしていけるかという課題と向き合わなければならないということに気づきました。

経営者の方々はこのような視点で鹿児島を見ているのか、という気づきが沢山ありました。


▼施設情報はこちらになります。

HITTOBE powered by The Company
〈営業時間〉9:00〜24:00
〈TEL〉 099-295-6447
〈住所〉〒892-0826 鹿児島県 鹿児島市 呉服町2-8
(センテラス駐車場利用可能)
〈サイト〉https://hittobe.jp/

鹿児島大学生も是非、『HITTOBE powered by The Company』に行ってみられてください!

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