僕がラーメンの虜となったのは大学2年生の春。
この時期に僕は新しくバイトを始めて、そこの先輩がラーメン屋さんによく連れて行ってくれたのがきっかけだった。今、振り返れば良い先輩に出会えたなと思うほどいっぱいのラーメンをご馳走になっていた。
そんな中で、ラーメンのこだわりや美味しさを徐々に知ってきたような…
麺屋 雲雀が開いたラーメンライフ
言ってしまえば、幼少期の僕はラーメンが苦手だった。
子供の胃袋には合わない汁と麺のボリュームやニンニクの匂い、ラーメンに情熱的な店主や評論家…そんな、なんとなくのステレオタイプで近寄りがたかったのだ。
だけど、そんなことどうでもよくなるぐらい愛おしい一杯が『麺屋 雲雀』の「鹿児島地鶏と3種の煮干しラーメン(¥720)」。昨年オープンしたばかりの店内は白を基調とした、和風モダンな雰囲気。そこの21席はいつ行っても満席。
これまで鹿児島で過ごしてきて、「ラーメン=豚骨ラーメン」しかなかった。そんな僕にとって、魚介だしがベースとなった旨味スープが絡んだラーメンはとても衝撃的だった。気が付けば、最後の一滴まで汁を味わっていた。
ラーメン初心者の僕の胃袋でさえ掴む味や薩摩焼の器など、客が見えるところ全てにこだわりが詰まっている。そんな丁寧さを五感で味わうことができるラーメンが、僕は好きなのかもしれない。
ラーメンの奥深さを知る、鶏そば 月よみ
鹿児島空港で時間を潰さないといけない。
そんな待ち時間にふらっと立ち寄った鹿児島空港3Fの「鶏そばと酒の肴 月よみ」。3Fまでは人がなかなか来ないためか、ゆったりとした店内でラーメンを楽しむ。Lemonバター鶏そば(¥1,100)を最初に食べた時、
「フランス料理みたい」。
そんな一言が自然と出てきた。鶏だしをベースにした鶏白湯(とりぱいたん)の汁は表面が泡で覆われ、チャーシューハムとレモン、バターが彩る。
レンゲですくう汁は、いつも鶏だしとレモンとバターのせめぎあいで味が違ってくる。そんな一口一口で違ってくる味を楽しみながら麺をすする。ラーメンを食べる奥深さはそんな違いから出てくるのだろうか。初心者ラーメンヲタはぼんやりとそんなことを考える。
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原点回帰する豚骨ラーメン、くろいわ
だし系ラーメンに鶏そば、混ぜそば…
そんな変わり種を回っていても、やはり戻ってくるのが鹿児島の豚骨ラーメン。その中でも、よく足を運ぶお店が「くろいわラーメン」だ。僕はまだ、3店舗あるうち天文館の本店にしか行ったことない。というのも、天文館では友達と買い物をしたついでに、くろいわで小腹を満たすのだ。
火曜日を除いて11時から19時まで、中休み無しにお店を切り盛りする「女将さん方」には頭が下がる。そこでは毎回、ラーメン(¥800)に餃子を頼む。そして、ラーメンが出る前には備え付けの漬物に醤油をかけて食べる。これがいつものルーティーン。
「ラーメン屋ではラーメンを出される前に漬物を食べる」
そんな文化が鹿児島だけのものだと知ったのは県外へ旅行するようになってからだ。それを知ってからは鹿児島ラーメンにつく漬物の味の違いを比べるのも楽しみの一つとなった。そうやって漬物を楽しんでいるとあっという間に出てきた一杯。
大量のネギ、もやし、チャーシューの奥にある澄んだ豚骨スープに中太麺ー。具材すべてを一気に混ぜて組み合わせを楽しみ、すする。
いつ行っても変わらない味に安心しつつ、少しずつなくなる麺を惜しみながらすする。
今日のお昼ご飯はくろいわでした🍜 pic.twitter.com/TENfQYMcV8
— チルシの鹿児島研究室🌋🥼🔬 (@coolkagoshima) July 27, 2022
僕とラーメンのこれから
「僕とラーメンのおはなし」を最後まで読んでいただきありがとうございました。まだまだ、鹿児島ラーメンについて知らないことばかりの僕ですが、「ラーメンを幸せそうに食べる人選手権」では大賞を受賞するほど、幸せに食べている自信があります。そんな、僕が食べているラーメンのアーカイブはツイッターでも残しているので、ぜひ優しい目で見守ってくれると嬉しいです。これからも、とっておきの一杯を探す旅は続くのであった。
To be continued...
【ラーメンアーカイブ🍜】
細麺、豚骨スープの王道博多ラーメンは美味しかったです。煮卵は味がぎゅっと詰まっててとろけそう pic.twitter.com/KykMrTJYGT— NEJI🏳️🌈🌋 (@_nejimen) August 12, 2022