森の中に、男女26人

電気・ガスが通らない環境のなか、2泊3日のテント泊。

お風呂なんてあるわけない。火を絶やさないためには、自分たちで薪を組む。

 

さらに

携帯、時計なし。

 

――――このような生活を強いられる授業が、どうして人生が変わる授業と言われているのだろうか

気になった私は、受講者として密着取材をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとめちゃくちゃ楽しみました!!

 

そしてたくさん学びました。

みんなで創っていく授業。

世界一楽しい授業。

そんな共通教育の集中講義、「森・ひと・体験」についてお話します!

 

授業概要

*日程、授業内容は毎年異なります。

日程:2018 9/20~24(4泊5日)

場所:高隈演習林(垂水市)

運営:井倉先生(農学部附属演習林所属)、学生スタッフ(ふらっとと呼ぶ)5名

参加者:受講者20名(男9人、女11人)

スケジュール:1日目 鹿大から演習林へ 宿舎に宿泊

       2日目 キャンプ場へ   テント泊

       3日目 キャンプ場で活動 テント泊

       4日目 宿舎に戻る    宿舎に宿泊

       5日目 演習林から鹿大へ

 

授業の内容

初日

朝、学校に集合。事前に決められていた班に分かれ、班内の役割分担をした後、みんなで高隈演習林へ向かいました。

高隈演習林の宿舎の教室にて、まずは順に自己紹介をしました。

実は授業の事前に行われたオリエンテーションで顔合わせをしたくらいで、お互いのことをあまり知りません。

この授業では、みんなニックネーム(=キャンプネーム)で呼びあいます。

ちなみに井倉先生もみんなに「いのっちって呼んでね」とおっしゃいました。生徒とニックネームで呼びあう先生なんて私は初めてでした(笑)

いのっちは先生と生徒という壁を感じない、とても親しみやすい先生です!

 

そして次に行われたのは、もりひと会議です。

次の日からのキャンプでやることを決めていきます。

思いつく限りのやりたいことをみんな発表しました。

これらをスケジュールに埋めていきます。ここでビックリしたのは、ふらっとの人たちがやりたいことリストに書かれているものを、上手に組み合わせたり一緒に行ったりして、全部スケジュールに入れたことです!!

 

やりたいことを書き出しただけでは実行されません。やりたいことが同じ人たちで集まり、実行委員会を作りました。実行委員会の話し合う時間は特別設けているわけではなく、晩御飯の後など時間を見つけて話し合いました。

 

さらに、ご飯は自炊のため、メニューを班ごとに話し合って決めていきました。

食材は決めたメニューに合わせて買いだしたり、地元の農家さんからいただいた野菜や猪肉を使いました。

 

・・・・なんと前日に次の日からの日程を決めました!!

THE行き当たりばったり(笑)

ちなみにこの日の晩御飯は、猪肉鍋でした!

 

 

キャンプ(2日目~4日目)

いよいよキャンプ開始です!!

宿舎を出る前に、携帯・時計を置いていきます。

これは、いのっちが定めた「もりひとの掟」です。

今振り返ると、この掟を守ったからこそ素晴らしいキャンプになったと思います。

さあ、キャンプ開始!!

 

これが私たち「森・ひと・体験 2018」のキャンプ!!

ハイライトでご覧ください⇩⇩⇩

テントは自分たちでたてました。3人で協力してたてると意外と簡単にできました!

 

 

10人が丸太の上に乗ったまま、下りずに並び順を変えるイニシアティブゲーム。

みんなでどうやってクリアするかたくさん案を出し合い、試行錯誤を繰り返しました。

 

 

火を絶やさないためには結構な薪が必要で、薪割りはマッチョな男性陣が主に頑張ってくれました。

綺麗に割れたときは気持よかったです!

 

 

初日は雨で湿っていたため、なかなか火が付かず大変でした。

いつもならガスですぐ点くのに。便利な世の中に感謝。

 

 

ガスが通ってないため、電気はランタンや懐中電灯。この日はカレーでした!

みんなで作ってみんなで食べる料理は、各段と美味しかったです!!

 

 

チーム戦で自然の中にあるものでろ過装置を作って、泥水を飲める水にするという挑戦をしました。

結果、ひとチームしか飲める水にならず、、、

なぜかインスタ映えなろ過装置ができたチームもありました(笑)

 

 

五感の一つを除いて自然と触れ合う活動。

目隠しをしただけでいつもよりたくさんの音が聞こえ、葉っぱが肌に触れるとくすぐったく感じました。

 

 

300年も生きているスダジイ。中は朽ちて空洞。

生命力を感じました。木登りなんて10年ぶりにしたな~

 

 

お風呂に入りたいということで、なんとドラム缶風呂を作っちゃいました!

自然の中で入るお風呂は、本当に気持ちよかったです!!

 

 

みんなのやりたいことがいっぱい詰まった「オーセンティック森フェス」(オーセンティック=本物の)

キャンプファイヤー、音楽祭、合唱、ジェスチャーゲーム、フォークダンス、、、

音楽祭は木や竹を使って音楽を奏で、フォークダンスはみんなで歌いながら踊り、そこにあるものだけで楽しみました!!

さらにそのあとは肝試しをして、みんなの笑顔が絶えない時間でした!

 

キャンプ最後の日は沢登り。

ダイブしたり、滝にあたったりと、勇気がいるようなこともみんなとやれば挑戦できました!

 

 

最後日

 

もう最終日!?あっというまに時間が過ぎたように感じました。

最終日は宿舎で過ごしました

最後の活動は、好き好きゲーム。

二人一組になって相手の好きなところを言い合いました。すごく照れました(笑)

しかし、自分では気づけない自分の長所を知れました。なかには涙を流す人も、、、

 

 

授業全体の振り返り。

それぞれ授業で学んだことを一言で表し、一人ずつ発表していきました。

 

 

受講者の感想

受講者に授業を通して感じたこと、学んだことを聞いてみました

 

 

この26人でどうしたら楽しいキャンプになるのかを試行錯誤し、それぞれの意見を融合した結果、この「森・ひと・体験2018」が生まれたのだと思います

農学部1年生

 

人は一人では生きていけない、とはよく言いますが、日常生活において中々実感しにくいものです。今回の授業ではそれを常時感じつつ活動することが出来ました。

工学部1年生

 

みんなで協力して、だんだんとやりたいことが形になっていくのを見て、できないことなんてないんだと思いました。それぞれが自分の役割を見つけ、それを実行する。主体的に動くことの大切さを実感しました。

法文学部1年生

 

決められた内容をこなすのではなく、自分たちで設定した課題を協力して取り組むことで得られる達成感は尊いものだと感じました。

法文学部1年生

5日間という短い期間で、携帯もない状態でキャンプを通してお互いに知り合っていき、同じ時間を過ごして、協力して、というシチュエーションがなければこんなに距離は縮まらなかったなと思います。

農学部2年生

 

この授業で学んだ人と協力し合うこと、素直に自分をさらけ出すこと、とりあえずやってみることは大学生活でもその後の人生の全てで活かせるものだと思いました!

理学部1年生

 


 

いかがでしたか??

私自信、密着取材と言いながら、この5日間はそんなこと完全に忘れて楽しんでいました(笑)

 

人生が変わる授業―――

正直、受講する前は「誇張しすぎでは?」と思っていました。そして今も人生が変わったかどうかはわかりません。

しかし、チャレンジ精神、協力性、主体性、コミュニケーション能力など、この5日間で学んだことはこれからの人生で大いに活かすことができます

やりたいことを成し遂げるために計画して実行するというのは、人生設計と同じだと思います。

もしかしたら、「この集中講義を受講していなかったら違う人生を送っていたな」なんて思えるときが来るかもしれません。

それくらいこの5日間で大きな体験をしました。

 

「森・ひと・体験」

今の大学生活に物足りなさを感じている、自分の強みが欲しいという学生におすすめです!

気になった方はぜひ受講してみてください!!

 

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