2016年の4月から約半年間のカナダ留学中に毎日カレーを食べていたという鹿大法文学部4年の西並葉月さん。
今回のインタビューでは毎日カレーを食べ続けられるコツを...
ではなく、
学部2年時に交換留学が取り消しになった過去から、鹿児島で国際交流団体「STEP」を立ち上げ、
外国の人と日本人の交流の場を作っているそんな彼女に今回インタビューをしてみました。
2月の国際交流イベントについても教えてもらったので、鹿児島で英語を使ってみたい!外国人の友達が欲しい!という鹿大生は最後まで読んでみてくださいね♬
- まず、留学をしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
海外に目を向け始めたのは高校生の時でした。高校にいたALTの先生と出会い、たくさん話したり、交換ノートも作って毎週職員室まで持って行ったりしていました。(笑)
みんなは日本のドラマなどで盛り上がっていましたが、
私は外国の映画の方が好きで、テレビ映画の「ハイスクールミュージカル」など見ていていつか外国に行ってみたいと思うようになりました。
- すごい!ALTの先生と交換ノートしてたんですね!
実際に留学を決断したのはいつ頃ですか?
留学したい!と決めたのは、大学2年の時の集中講義でアメリカのノースダコタ州に海外研修に一ヶ月行ったときです。
研修中に引率の先生から「毎日、学食で現地の人と相席をして話しなさい」という結構無茶な課題もあり、現地の人と交流することが多かったです。
ノースダコタ州では人種差別が結構残っていて、歩いていただけで差別用語を投げかけられたことがありました。
その反面いい人たちともたくさん出会えて、中でも相席で出会った女の子二人とは仲良くなって寮に行ったり遊んだりしました。
英語を全然話せないことが苦痛だったのですが、もっと英語を学びたいなと思いました。
集中講義を終えて日本に帰ってきてすぐの、10月頃に交換留学の応募をし、無事大学から内定をもらいました。
でも...
- でも?
交換留学を楽しみに準備を進めていたのですが、なんと留学先から内定の取り消しをされました。
大学から電話があった時は頭が真っ白になり絶望しました。
それまで交換留学のために頑張ってきたので、これから何を目標に頑張ればいいんだろう…と当時はかなり落ち込みましたね。
- 留学取り消しのあとはどうなったんですか?
そんな中交換留学以外に他にもできる手段はたくさんあることを知って、留学内定取り消しを前向きに考えようと思いました。
焦って他の手段で海外に行くのではなく、鹿児島でいろいろできることがあるのではないか?と考えて行動を始めました。
1つ目は鹿児島観光ガイドの「薩摩こんしぇるじゅ。」です。ちょうど学食でご飯を食べてた時に存在を知り、応募をして無事受かりました。
鹿児島の観光について知ることで、それを海外から鹿児島に来る人のために活かせないかと考えました。
- 英語を学ぶ面で鹿児島で何かされていましたか?
はい。鹿児島でもっと英語に触れる機会を作ろうといろいろ調べましたが、鹿児島では国際交流の場がほとんどなかったんです。
そこで、ないなら自分で作ればいいんだ!と始めたのが国際交流団体「STEP」です。
以前から外国の方と小さな交流会を開催していた人と一緒にもっと大きなコミュニティを作ることにしました。
そして、薩摩こんしぇるじゅ。とSTEPの活動を1年間続けたことで国際交流は観光の架け橋と感じました。
2016年の4月に「トビタテ!留学JAPAN」に受かり、観光都市として有名なカナダのバンクーバーに半年間行ってきました。
- 内定取り消しから一年後にまた自分で留学を掴み取ったんですね!
そして、念願の留学に行ってきてどうでしたか?
バンクーバーでは、ビジネス英語に特化した語学学校で5ヶ月間勉強をし、その後現地の旅行会社に1ヶ月インターンをしました。
そこは、日本向けの観光サービスを行っていて、私はwebアシスタントとしてバンクーバーの観光地で市場調査したり、観光スポットの記事を書いたりしました。
留学を通して英語力がかなり伸びて、TOIECは6ヶ月で490から890点と400点あげました。
2年の時の交換留学取り消しがあっての今回の留学だったので「何か掴んで帰りたい!」と思い、1日10時間の勉強をしました。
- 悔しさをバネに努力されたんですね!
そろそろ「半年間毎日カレー生活」についてお聞きしてもいいですか?笑
ホームステイ先がスリランカ系のカナダ人と聞いていて、ばりばりのカナダ文化と思っていたら、食生活や文化が完全にスリランカでした。
牛が神聖な生き物とされているので大好きな牛肉も食べれず、昼と夜は毎食カレーでした…。
最初は美味しいと感じていましたが、留学終わり付近はカレーばかりの生活に正直少し泣きそうでした(笑)
また、少しでもホームステイ先と仲良くなるためにインディアンダンスを覚えてホストファミリーに踊ってみせてあげたら、親戚のおじさんに「今度うちの息子とお見合いしないか?」って言われたこともありました。(笑)
他にもズンバと呼ばれるラテン系のフィットネスダンスはインストラクターの国際免許を取ったりしました!
- ズンバの免許!?!簡単に取れるんですか?
2日間で計16時間踊れば取ることできますよ!(笑)
留学を終えて帰って来た現在は、国際交流団体「STEP」の活動に力をいれている西並さん。
- 国際交流団体「STEP」ってどんな活動しているんですか?
主な活動としては、月1で行われるご飯会とパーティーです!ALTの先生を中心に学生から社会人の方誰でも参加できる会を開いています。
英語が苦手でうまく話せないけど外国の人と交流したい!という方も気軽に参加できるカジュアルな会ですよ!
鹿児島ではALTの先生が参加できるコミュニティが少ないという現状を知り、STEPは2014年12月ごろから活動を開始して以降、主にFacebookやLINEのグループなどを通して大きくなり、今は400人近いメンバーがいます。
主な活動としては、ALTの先生を中心に学生から社会人の方と月に1回ほど集まってご飯を食べながらの交流できる会を開いています。
STEPは外国の人も日本の人も何回も来たくなるような楽しいイベントを作ることを目標に活動しています。
- 多国籍が集まると楽しそう!ですがトラブルとかないんでしょうか?
いろいろな国の人たちが来るのでそこにはたくさんの文化の人たちがいますね。
ベジタリアンの人からは会に来てもご飯が食べられないこと、座敷の部屋で行った際は足が痛いなどの意見がたくさんありました。
結構厳しい意見もいただいたりするんですが(笑)、STEPは違う文化の人たちに合わせて会を改善して行ってます。
そのおかげか毎回継続的に来てくれる人が増えたことがとても嬉しいです。
- 外国人の方との交流楽しそう!次回のイベントはいつなんですか?(終了済み)
2017年2月4日(土)にちょっと遅いですが新年会を企画しています。天文館のダイニングバーを貸切で開催します。
☆New Year's STEP Party☆
(参加希望の人はリンク先のFacebookのイベントページから参加希望のコメントをお願いします。)
いつも2次会はクラブでライブ感覚のスタンディングパーティーもしており、今回の2次会もクラブの予定です。
STEPの集まりはとてもフレンドリーなので英語が苦手でも気軽に来てくれたら嬉しいです。皆さんの参加ぜひ待っています!
- 行動力の塊な西並さん!最後に、これからの夢を教えてください
私の大学生活は鹿児島の人にたくさん支えられました。特にメディア関係の方には、薩摩こんしぇるじゅ。やSTEP、留学を通してたくさん助けられました。
私の成長を支えてくれたのは鹿児島であり、これからはその鹿児島に恩返しがしたいです。社会人になったら鹿児島の人を応援したい!そんな職につけたらいいなと思っています。
もし就活失敗したらインストラクターとして鹿児島にズンバを広めます!(笑)
- 最後に1つだけ質問してみました。
今でもカレーは好きですか?
好きですが、しばらくは食べたくないです!!笑
- ですよね(笑)今回はインタビューありがとうございました!
ぜひSTEPの国際交流に参加してみてください♪